
年々夏が暑くなっていますね。
暑すぎて真夏には蚊もあまり見かけませんでしたが、
これから涼しくなってくると蚊も活動を始めると思います。
ハーブでは、完全に撃退はできませんが、蚊などの虫が寄りにくくする事はできますよ。
庭やベランダでガーデニングを楽しんでいると、必ず発生しますよね。
蚊などの虫問題。
植物や水がある場所にどうしても寄ってきてしまうと思います。
薬剤を散布する事も虫除けに有効ですが、できれば頻繁に薬剤を使いたくはないですよね。
そんな時に活躍するのが、虫が嫌う香や成分を持っているハーブです。
観賞用だったり、料理やお茶で楽しんだりしながら、虫除けもできちゃったら一石二鳥ですね。
今回は、初心者さんでも育てやすい、虫除け効果が期待できるハーブを5つ選んでみました。
虫除けハーブを育てると

虫除けハーブを育てると得られるメリットについて考えてみましょう。
①薬剤に比べて安心・安全
薬剤を使えば、手っ取り早いのですが、できればあまり多用したくないという人も多いのではないでしょうか。
使いすぎると、虫だけでなく植物も弱らせてしまう事もあるかもしれません。
小さなお子さんやペットがいるご家庭では、誤って口に入れてしまうかも…という心配もありますよね。
虫除けハーブでナチュラルに虫を除けられたなら、そのような心配が減らせます。
絶対に薬剤を使わない!という事ではなく、頻度を減らせたら良いな。という気持ちでハーブを取り入れるのがおすすめです。
②育てるだけで香や花を楽しめる
虫除け効果も、もちろん期待したいところですが、虫除け効果以外にもハーブの香や花を楽しめます。
自分の好きな香や見た目のハーブを選べば、育てる楽しみも倍増ですね!
③料理やハーブティーなどにも使える
ハーブの種類にもよりますが、料理やハーブティーなどで楽しめるものもあります。
ただ育てるだけでなく、味わって楽しめるなんて、さらに育てる楽しみが増えちゃいますね!
④庭やベランダの景観も良くなる
ハーブの葉や花は、種類によって色や形も様々で、他の植物と組み合わせて置く事でお互いの良さがより際立つ事もあります。
庭やベランダに取り入れることで、ナチュラルな雰囲気になるものも多いので、優しい雰囲気やかわいらしい雰囲気のお庭やベランダにしたい方には特におすすめです。
初心者におすすめの虫除けハーブ5選
それでは、初心者さんでも育てやすいおすすめの虫除けハーブを紹介しますね。
レモングラス

イネ科の植物で、地植えにすると写真のようにとても大きくなります。
葉が鋭く、手を切ってしまうことがありますので、触る時は手袋をつける事をおすすめします。
レモングラスに含まれる、シトラールやシトロネラールという成分を虫が嫌います。
レモングラスは、蚊・ハエ・ノミ・ダニ・ゴキブリなど、いろんな虫が嫌います。
ただ、先ほども言いましたが、写真のようにとても大きくなるんです。
実は私も庭に地植えした事がありますが、放置していてもぐんぐん成長してました。
見た目も、他のハーブに期待するようなおしゃれさはあまりなく、大きな草みたいな感じで。
場所を移したくて掘り起こしたのですが、そのまま枯らしちゃいました。
あまりに大きかったので、株分けして小さく分けたものを鉢に植えていたのですが、たぶん植え替え後の水やりが足りなかったと思われます。
私の経験上、鉢植えで育てるのがサイズも大きくなりすぎずおすすめです。
サイズの問題だけではなく、レモングラスは暖かい地域の植物ですので、寒さには弱いです。
鉢植えなら、寒い冬は暖かい場所に移動させてやる事ができますね。
ちなみに、我が家は雪がほとんど降らない地域なのですが、その程度なら庭で越冬できていました。
虫除けとしての使い方は、鉢植えを虫を除けたい場所に置いておくか、乾燥させた葉をサシェにするなどして使います。
収穫した葉を、そのまま吊るしておくだけでも効果が期待できますよ。
そして、レモングラスといえば、タイ料理などに使われるイメージですよね。
トムヤムクンなどに使ったり、ハーブティーとしても楽しめます。
私は収穫した葉をばらばらにならないように紐で縛って、お風呂に浮かべてハーブバスを楽しんだ事もあります。
ゼラニウム

ゼラニウムはかわいらしい花姿が印象的な植物ですね。
ゼラニウムと言えば、赤い花がヨーロッパのお家の窓の下に飾られているのが頭に浮かびます。
とても素敵ですが、キレイだからというだけではなく、実は蚊除け効果もあるため窓の下に飾られているんですね!
ゼラニウムは乾燥気味に育てるのが良いです。
また、お日様が大好きなので日当たりの良い場所に置いてやると、花がよく咲きます。
(ただし、真夏の直射日光は強すぎるので、適度に避けてあげてくださいね)
もし、育てているゼラニウムが気に入って、鉢の数を増やしたいと思ったら、挿し木で簡単に増やせますよ。
ところで、ゼラニウムにはたくさんの種類があります。
虫除け効果を期待するなら、特に香の強いセンテッドゼラニウムを選ぶのが良いです。
ゼラニウムにも、シトロネラールという成分が含まれていて、これを虫が嫌います。
ちなみに、センテッドゼラニウムの中で代表的な種類にローズゼラニウムと呼ばれるものがあります。
バラのような香で、香水や化粧品にも使われている女性に人気の香です。
また、ローズゼラニウムは食用としてケーキ・ジャム・紅茶の香りづけに使用される事もあります。
ゼラニウムの種類がたくさんありすぎて迷う場合は、ローズゼラニウムがおすすめです。
ヨーロッパのお家のように、窓の下や玄関先などに鉢植えを置いておく事で、虫除け効果が期待できますよ。
摘み取った葉っぱを軽く揉んでやると、より強く香が出て、虫除け効果もアップします。
ローズマリー

ローズマリーは葉も花もかわいらしくて、料理などにもよく使われるハーブですね。
縦に伸びるタイプと、横に這うように伸びるタイプがあります。
どのような姿を楽しみたいかや、好みもあるでしょうから、お好きなものを選ぶと良いと思います。
ただ、私のおすすめは縦に伸びるタイプです。
鉢植えでも地植えでも、上に向かって伸びる方が剪定や管理がしやすいので。
私の庭にも、縦に伸びるタイプのローズマリーが植えてあります。
最初は鉢で育てていたのですが、よく根が張ってすぐに水切れを起こすため、地植えにしました。
ローズマリーに含まれている「カンファー」という成分を虫が嫌います。
蚊、ハエ、ダニ、ノミ、アブラムシなどに、虫除け効果が期待できます。
私は玄関の近くにローズマリーを植えていますが、家庭菜園をしている場合は畑の近くに植えておくと虫が寄りにくくなる効果が期待できます。
ローズマリーもいろんな種類があるので、種類違いで玄関近くと家庭菜園周りなどいくつか育てるのも良いですね。
また、1つの種類で数を増やしたい場合は、挿し木で簡単に増やせます。
ローズマリーは肉料理などの香づけに使用されるのはもちろん、ハーブティーやポプリにも使えます。
また、ハーブウォーターやチンキなどにして使ったり、サシェにして使うこともできます。
ペパーミント

ペパーミントについては、以前詳しく書いた事があります。
ぜひ、そちらもあわせてご覧になってみてくださいね!
ペパーミントもかわいらしい葉ですが、地植えにするととめどなくはびこるので、絶対に鉢植えで育ててくださいね。
鉢を増やしたい場合は挿し木で簡単に増えます。
ペパーミントに含まれるメントールという成分を虫が嫌います。
蚊、アリ、ゴキブリ、ダニ、蜂などが、この成分を嫌うようです。
以前の記事にも書いてますが、カメムシも寄ってきにくくなります。
ペパーミントを植えた鉢植えを置いておくだけでも効果があります。
摘み取った葉っぱを揉むと、より強く香るので効果アップが期待できますよ。
それから、無水エタノールなどを使って虫除けスプレーを作ったりもできます。
料理やお菓子、ハーブティーなどに使用できますが、刺激が強めですので小さな子供さんには食べさせない方が良いです。
ラベンダー

ラベンダーは、説明するまでもなく誰もが知っている有名なハーブですよね。
私も大好きなハーブの1つです。
香りも良く、葉も花もかわいらしく、虫除け効果まで!最高です!!
もちろん私の庭にも植えてありますよ。
ラベンダーも挿し木で増やすことができます。
リナロールと酢酸リナリルという成分を虫が嫌います。
蚊・ゴキブリ・ハエ・蛾・ダニ・ノミなどに虫除け効果が期待できます。
ラベンダーにもいろんな種類があります。
どのタイプにも、虫が嫌う成分は含まれていると言われていますので、花や葉などの姿が好きなものを選ぶと良いです。
ドライフラワーにする事もできますので、ラベンダーを育てて花が咲いたらぜひチャレンジしてみてくださいね。
簡単にできるので、私もよく作って家に飾ったり母や友人にプレゼントしたりしています。
また、私はラベンダーを食用として利用したことはないのですが、ハーブティーやクッキーなどのお菓子に使う事もできます。
食用として使用したい場合は、イングリッシュラベンダーを使用してくださいね。
虫除けとしてハーブを使おう
どのハーブも、鉢植えを置くだけでも効果が期待できます。
ですが、摘んだ葉を揉む事によって香りが強く出てより効果が期待できます。
また、乾燥させてサシェやポプリとして使用したり、簡単に作れるハーブ水を作って活用したり、いろんな使い方ができます。
ぜひ、いろいろ試して、ご自分に合った使い方を見つけてくださいね!
簡単虫除けハーブ水の作り方
①使いたいハーブを摘み取って、キレイに洗う
②耐熱容器に①で洗ったお好みのハーブを入れる
③熱湯をかけて蒸らす。そして冷めるまで待つ
④ザルなどでこして、スプレー容器にうつす
以上です。とっても簡単。
ただし、フレッシュハーブを使っており、保存料などを使用していませんので日持ちはしません。
できれば当日中に使い切るのが良いです。
まとめ
いかがでしたか?
気になるハーブは見つかったでしょうか?
庭やベランダでハーブを育てて、虫除けもできて、花姿や香も楽しめて、料理などで楽しめて…想像するだけでわくわくしませんか?
お気に入りのハーブをみつけて、ぜひ薬剤に頼りきりにならないナチュラルな虫除け対策を楽しんでみてくださいね。
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